大学受験フォーラムAIMの代表者の谷口裕亮です。
私、国語講師。
AIMの教務仕事・経理仕事の全てをやりながら、
講師としてはAIMの国語の全講座を担当しています。
まあ、「代表者(≑塾長)」ですから。
さて、夏期講習の「高1国語演習」。
昨日から始まりました。
AIMの高1の開講教科は
昨年度までは英語と数学。
今年度からそこに国語が加わっています。
だから通常授業にせよ、季節講習にせよ、
私が高1の生徒を授業で担当するのは
AIMの開校以来27年間で初めてなのです。
これまでの塾講師歴の中で
小学生・中学生はもちろん、高1から高3まで
すべてを制覇しているのですが、
AIMの開校以来、
授業としては高2と高3しか担当していませんでした。
今年度から、
高1の国語も始めたわけですが、
ほんと新鮮!
めっちゃ刺激を受けてます。
AIMの高1とは、
昨年までは「学習面談」という形でしか
触れ合う機会はなかったのですが、
授業も担当すると「学習面談」では把握できなかった
生徒の違った側面も見えてきたりします。
それが新鮮。
今年度の開始に当たって、
私の場合、AIMの教務仕事や経理仕事の全てをやりながら
しかも高2・高3の国語の授業をも担当しているので、
「高1の国語の授業も担当して身体が持つのか?」
という心配もあったのですが、
いやいや、全く心配なかった。
というより、元気になった。
新たなことを始めることで
マンネリ化しがちな日々に弩弓の刺激を与えることができた。
ほんと、高1国語、やり始めて良かった!
同時に、
高1の授業を担当することによって、
高2・高3の授業においても新たな発見があり、
授業の構成などを見直す 良いきっかけになった。
全部が良い方向に展開している実感があって、
幸せ。
・
・
・
・
・
以上は まがうことなき本心なのですが、
ひとつだけ問題があって。
これまでブログにも書いてきたんですが、
実は私、「授業」をするのが すこぶる苦手なんです。
授業をするのが大好きになるのは、
私のヒョロヒョロの体で160キロの速球を投げる
ことと同じくらい難しいことだと思います。
誤解してほしくないのは
授業をするのが苦手だといっても
私の授業自体がクソだというわけじゃないんです。
私、昔から複数の人を相手に話をするのが苦手で、
どちらかといえば 一人でジットリ過ごすのが得意な性格です。
1対1で話すのは苦になるわけじゃないんですけど、
構えた場所で、しかも仕事として、
複数の人間を相手に一方的に話すのが苦手なんです。
しかも、極度に。
めっちゃ緊張するんです。
上半身の服を脱げば、
心臓のあたりが波打っているのが分かるぐらいドキドキします。
ワクワクならいいんですけど、ドキドキなんです。
大学生の時に、
時給の高さに惹かれて浜学園で講師のアルバイトをしていたんですが、
もちろんその頃はもっと授業が苦手でした。
そこで編み出した技が、
・授業をひとつの「劇」だと考える
というものです。
台本があって、
その台本に従って役者になったつもりで授業をする。
1回の授業をするにも、
台本を7つぐらい準備します。
生徒(=観客)の反応を見ながら、
台本B→D→C→Aなどと変更しながら授業を行ないます。
授業が終われば「役者」の自分から「素」の自分に戻る。
こうすると、
授業をすることの緊張感が、
少しだけマシになります。
準備段階で7パターンの台本をすべて頭のなかに入れ、
その台本に従って喋るわけですから、
授業中は生徒の反応だけに意識を集中できるわけですね。
今でもこんな感じで授業をしています。
人前で喋るのが大好き、
授業の準備なんかしなくても分かりやすい授業ができる、
そういう塾講師の皆さんは多いと思うんですが、
私、真逆です。
だから たぶん塾講師に向いていない。
もしかしたら いちばん向いていない仕事に就いてしまったかも。
でも、よく考えたら
たぶん私の方が普通だと思うんですよ。
浜学園では
灘や甲陽などの中学受験をする子たちのクラスも担当しました。
小6の最高レベルのクラスの授業を受けている
80人の生徒たちの目。
そのうえ「国語なんて授業を受けなくても出来る」と思っている人も多い。
いわばモブキャラ的な「国語」っていう教科の担当、谷口(しかも大学生)。
そんな160個の目にさらされながら、
皆さんは平常心で授業、できますか?
受験を間近に控えた高3生たちの
『分かりやすい授業をしない場合は内職してやる!』
っていう無言の圧の中で、ドキドキせずに授業ができますか?
慣れれば どうってこともなくなるはずじゃん!
って思われるかもしれませんが、
塾業界で30年以上にわたって、
第一戦で授業をやってますが、
まったく慣れない。
そんな私は「普通」じゃないんでしょうか?
今は
昨日の「高1国語演習」の授業の分の
解答用紙の添削をしているんでんすが、
これが終われば今日の授業の15回目ぐらいの予習に入ります。
まあ、なんやかんやで
受講者に「分かりやすかった」って思ってもらえたら
それだけで幸せなので、
そう思ってもらえるように頑張ります。
コメント