雑感 379

AIMの新ブログ

大学受験フォーラムAIMの代表者の谷口裕亮です。

共通テストが近づいているわけですが、
英語のリーディングについて、ちょっと一言。

高3生はもうお分かりだと思うので、
特に高1・高2生に言いたいのですが、
・共通テストに文法問題は出ない→文法はやらなくていい
という考え、かなり危険なので捨てた方がいいです。

言語というものは基本的に文法法則に則って運用されるものであり、
その文法法則を理解していないと
英文を誤読する元となる。

英文法は何のために学ぶのかというと
英文を正しく理解するためであり、
それを怠ると、
入試に出題されるような英文を読むときに、
それが正しく読めず、
『単語の意味を覚えただけで挑んでいる受験生なら引っ掛かるだろう』
という意図で作られた選択肢にコロッと引っ掛かりますよ。

なぜ こんな話をしているのかというと、
最近の高校生の「英文法」に対する意識が非常に弱いと感じるからです。

英文法は、学校でネクステやヴィンテージを渡されて、
それを用いた小テストが、問題そのままで出題されて、
答えを覚えた生徒は満点が取れるようになっていたりします。
それをもって「英文法は出来ている」と勘違いしている生徒の なんと多いことか。

それと、
英文を正しく読むための訓練である「英文解釈」。
これもいい加減に扱われていることが多いです。
文法の原則に則って
英文にどう斬り込んでいくか、
それを学ぶのが「英文解釈」。

共通テストのリーディングは
基本的に「長文」しか出ませんので、
「英文解釈」の訓練は不要だと思っている高校生も多いです。

いやいや、そうじゃないんですよ。
長文を正しく読むためにも、
そして速読するためにも、
英文法の知識の詰め込み、
そして それに則った英文解釈の訓練、
そういったものが不可欠なんですよね。

今の共通テストのリーディングは
英単語の詰め込みだけでは正解を得られない設問が多いです。
この傾向は国語の「古文」でも見られる傾向で、
古文単語を覚えているだけでは設問で正解できない。

高1・高2の段階で
英単語の詰め込みはもちろん、
それだけに走らず「英文法」「英文解釈」も必ずやってほしいです。

AIMでは
この冬期講習から受講する外部生に対して、
個別に「冬の学習面談」を行なっているのですが、
英語の学習において、
私が「英文法」「英文解釈」の問題集をお勧めするのは
上記のような意図があってのことです。

実際に高1の最初から入塾している塾生の皆さんの多くは、
英単語の詰め込みはもちろん、
英文法、英文解釈の訓練も積んで着実に成績を上げています。

高1・高2でやるべき正しい英語学習を行ない、
来るべき大学入試に向けて
着実に英語力を身に付けてほしいと思います。

AIMの英語の授業は、
英文法・英文解釈の正しい訓練が出来ている人にとってこそ、
最も効果を発揮するものとなっています。

AIMの英語の授業を最大限に活かすには、
その辺りのことを理解していただかないと
あとあと「やっとけばよかった」と思うこと、請け合いです。

高校の方で
もうちょっと生徒の「英文法」や「英文解釈」に対する意識を高めてもらえるとありがいたいのですが。
少なくとも「英文法」の小テストを、
問題集の問題をそのまま出すのではなく、
例えば「仮定法」の範囲なら別な問題集や入試問題から
本当に「仮定法」が理解できているかを試すような問題を引っぱってきてほしいです。

答えを覚えた生徒が満点を取れて、「自分は英文法ができる!」って思わせるような小テストは「害」でしかないのでは?

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