雑感 381

AIMの新ブログ

大学受験フォーラムAIMの代表者の谷口裕亮です。

どもども。
高1・高2の冬期講習の申し込みが続いています。
冬期講習の受講者の募集は まだ行なっていますので、
この冬から頑張りたいという皆さん、ぜひ お問い合わせください。

ホームページ
https://www.forum-aim1.com

さて、
高3の冬期講習は始まっており、
私自身も
昨日まで「高3国語私大テスト演習」の講座を担当していました。

今日は授業はないのですが、
あれこれやるべき仕事があり、
明日からは「高3国語記述の完成」という
国公立二次対策の国語の講座を担当します。

どんどん今年度の高3の授業が終わっていくわけで、
昨日終わった「高3国語私大テスト演習」も そうだったんですが、
これで私が担当する今年度の国語の授業は最後だと思うと、
まあ、なんやかんやで感慨深いものがあります。

で、焦るんですよね。
高1・高2。

高3が勉強マックス・成績マックスの状態のときに、
高1・高2の冬期講習の授業があるわけです。

例えば高2なら1年後に、
高1なら2年後に、
今年の高3生と同じ レベルに達しているのか。
現状の差がどれだけ大きいか、
これは授業を担当している者にしか分からない部分です。

ってことで、
私、毎年この時期は
高1・高2に対する要求が厳しくなります。

ときどき聞くんですよ。
「部活の先輩も高3から受験勉強を始めて合格したんだから、自分も」
って言葉。

先輩は本当に高3から始めたんですか?
先輩の高1・高2段階の成績はあなたと同じなんですか?
先輩の頭のキレと あなたの頭のキレは本当に同じなんですか?

条件が違えば結果が違ってくるのも当然で、
その辺りのところをしっかりと理解しておかないと
先輩と同じことをしたのに自分はうまく行かなかった、
なんていう怖い現実を目の当たりにすることになります。

そういう現実を知るのが大学受験の本番の時、
そんなことがないように、
いまから客観的に「自分」というものを見つめておくことが必要でしょう。

これ、難しいことなんですが、
これができるのとできないのとでは、
今後の人生における、
周囲からの あなたに対する評価が変わってきます。

高校生活を送っている皆さんは、
その生活の大部分において「評価する側」でいられます。
一般的な会社で言えば「社員を査定する人事部長」みたいな立ち位置。

ところが
大学入試というのは皆さんが評価されるわけですよね。
どこの大学を受験するかを決めるまでは
皆さんが大学を査定できるわけです。

で、「私に相応しいのはこの大学だ」と決めるわけです。
ここまでは評価する側ですね。
高校の先生を評価し、
塾の講師を評価し、
親を評価し、
友だちを評価する。
これも同様。

自分は中学受験、高校受験を経験してきて、
評価をされる側を経験してきている。
そういう声も聞きますが、
中学受験は失敗しても公立中学があるし、
高校受験は失敗しても必ずセーフティーネットが準備されています。
中学受験で失敗しても高校入試で再チャレンジ、
高校入試で失敗しても大学入試で再チャレンジ、
そういう可能性も残されています。

でも、大学受験においては
そのセーフティーネットがない。
滑り止めの大学への進学というルートは残されますが、
最終学歴を決定する場面において、
それをセーフティーネットと言えるのかどうか、
疑問を感じるところです。

ということは、
大学入試で、
皆さんは初めて他者から厳しい評価を下される可能性があるわけですね。

その恐怖。

でもね、
社会に出たら、
全ては他者からの評価によって決まります。
自分で自分は最高!と思っていても、
他者からそう思われていない限り、
厳しい評価しか下されないのが現実です。
理不尽な評価を下されることも、多々あるでしょう。

私も塾講師として
受講者から毎回「他者評価」をされる身です。
だから授業が怖いんですよ。
何年やっていても怖い。

この大学受験の経験は、
他者からの厳しい審判を仰ぐ人生最初の機会だと思っています。
その大学受験をするに当たって、
自分自身を他人の目で見る、
つまり客観的に見る、
そういう訓練、
それをしなくてはならない機会だとも思っています。

正しい自己評価をして、
自分を自分の望むレールに乗せるには自分はどうするべきなのか、
そういったことを真剣に考えてほしい。
そうしてこそ
大学受験が、
また大学受験のための勉強が、
皆さんにとって、より重要な経験になってくる。

自分自身を厳しく見積もるのって、
本当に怖いです。
弱い自分、弱点をたくさん抱えている自分、
そういった自分が見えてくるのって
怖いですよね。

でもそれが見えてこそ、
弱点の克服、強い自分への道筋も見えてくるものなんじゃないですか。

まあ、
私の勝手な価値観なので、
「この おっさんは なにをわけの分からんことを言っておるのだ」
と感じられる方もいるでしょう。

でも自分の経験上、
言っていることが あながち間違いだとも思えないんですよ。

勘違いしてほしくないんですが、
大学受験を経験していない人がダメだってことじゃないですからね。
高卒で就職している人は、
その時点から毎日他人からの厳しい評価に晒されるわけですから、
大学受験生よりも人間的には鍛えられると思っています。

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