大学受験フォーラムAIMの代表者の谷口裕亮です。
冬期講習も昨日で終了し、
今日は高2の英語受講者に対する「英語 クラス編成テスト」。
あと3学期の開講準備、テキスト配布の準備等々、
冬期講習が終わっても仕事が目白押しですね。
高3の皆さんも
おそらく いま「やるべきこと」が目白押しだと思います。
でも、淡々と「やるべきこと」を
費用対効果を考えながらやっていきましょうね。
特に共通テストについては、
コンスタントに90%が取れる教科を100%に持っていく労力と、
60%が取れる教科を80%に持っていく労力とを比べると、
明らかに後者の方が労力が少なくてすみます。
今はそういうことを考えるべき時期ですからね。
その「やるべきこと」が本当に正しいのか、
そういったことで分からないことがあれば
なんでも相談してくださいね。
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さて、3学期についてです。
AIMでは高2生は、3学期から受験学年扱いとなります。
そりゃ入試まで あと1年ですから。
受験生モードに入ってもらわないと間に合わない。
そう言うと、
・指定校推薦を狙うから受験勉強しなくてもいい
・AO入試を目指すから小論文やプレゼンの対策だけをしたい
という人がいます。
私は指定校推薦やAO入試の反対者ではありませんし、
それで合格を勝ち取れるなら それを狙うのも一つの手だと考えています。
でもね、
どんな場合にもリスクヘッジは必要で、
例えば
・今年に限って志望大学からの指定校推薦がなくなった
・自分よりも学校の成績が良い人が同じ大学の指定校推薦を狙っていた
・今年から志望大学のAO入試のシステムが変わった
・どれだけ練習しても小論文やプレゼンが うまくできない
などなど、こういったリスクに対する意識は持っておくべきです。
つまり志望大学が決まっているなら
まずは一般選抜で合格できるだけの学力を身に付ける、
指定校推薦やAO入試は あわよくばと考えておく、
というのが最善のリスクヘッジになるかと思います。
学力がなく、
しかも指定校推薦が取れなかった場合、
・余っている指定校推薦の枠を使わせてもらう
しか、道は残されないことになります。
AIMでは私自身が
指定校推薦やAO入試を狙う人のために
・志望理由書の作成
・面接
・小論文
・プレゼン
などの対策のためにアドバイスや指導を行ないます。
でも、それもあくまで
一般選抜で その大学の合格を勝ち取るための受験勉強も続けてもらいながら、
ということになります。
そうしてもらうことで
仮に志望大学の指定校推薦やAO入試で合格が取れなくても、
最終的には一般選抜で合格を勝ち取れる可能性を残しておくわけです。
志望大学の指定校推薦が取れなかった瞬間、
AO入試で合格できなかった瞬間、
志望大学への合格はないことが決まるなんて、
悲しいじゃないですか。
で、こういうことを書くと、
悲しいことに
〝塾の授業を受けてもらいたいからそういうことを言っているんでしょ〟
〝指定校推薦は9月に決まるので あんまり取ってほしくないんでしょ〟
なんて思われてしまうわけです。
私の思いはただ一つ。
『塾生には志望大学に合格してほしい』
それだけなんです。
その可能性を少しでも高めるために、
あるいはリスクを回避するために、
こうしたアドバイスをしているわけです。
これまで多くの塾生が
指定校推薦、AO入試で合格してきました。
そのほとんどは
『一般選抜でも合格は勝ち取れそうだな』
と思わせてくれる塾生たちでした。
そうした塾生たちから、
・あわよくば志望大学の指定校を取りたい、
・あわよくばAO入試での合格も目指したい、
そう言われた場合、
その塾生には一般選抜用の受験勉強を続けてもらいながら、
私ができる限りの指導を行なってきました。
しかも「無料」で。
そう、とにかく
『塾生には志望大学に合格してほしい』
それだけなんです。
指定校推薦で合格してくれてもいい、
AO入試で合格してくれてもいい、
チャンスがあるならチャレンジするのは いい。
悲しいのは、そこでダメだった場合に、
志望大学への合格がなくなること、
チャンスがなくなること、
そういうことなんです。
そりゃ経営上は一般選抜まで
AIMの授業を すべて受けてもらった方が儲かるでしょう。
私が本気で金儲けだけを考えているなら、
わざと「自己推薦書」のマズイ書き方を教えたり、
わざと下手な「小論文」の書き方を教えたり、
わざと面接官から嫌われる受け答えを教えたりすればいいわけです。
でも、それだと
『塾生には志望大学に合格してほしい』
という信念に反するので、
塾生には受験勉強を続けてもらいながら、
私が指定校推薦、AO入試の対策の苦労を背負うわけです。
もちろん「無料」で。
これを「有料」にすると、
・じゃあ、その対策のためのお金だけ払います
ってことになって、
やっぱり指定校推薦やAO入試の一本に賭けた高校生を生み出すことになります。
そうしたい人は そうしてくれればいいでしょう。
価値観は それぞれですから。
それで志望大学に合格できれば、それでもいいわけです。
でも合格できなかった場合、
・なんで一般選抜の受験も視野に入れて対策してこなかったんだろう
という後悔が残りませんか?
そういう問いかけをしているだけです。
何が言いたいかというと、
『塾生には志望大学に合格してほしい』
という願いが強いと、仕事がけっこう大変だ、ってこと。
あんまりお金儲けは出来ない、ってこと。
でも『塾生の合格よりも金儲け優先』と考えて、
指定校推薦を取らせないようにしたり、
AO入試の指導において わざと手を抜いたり、
そういうことをしてしまった場合、
私のメンタルが持たないことを考えると、
それなら「仕事がけっこう大変」というのも幸せなことなのだろうと思います。
綺麗事に聞こえるかも知れません。
でも再度書きますが「価値観」の問題なんです。
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