雑感 501

AIMの新ブログ

大学受験フォーラムAIMの代表者の谷口裕亮です。

毎年、この時期、
新年度が始まり、
高校のクラス替えなどもあって生活環境が変わるためか
疲れているように見える塾生が多くなります。

いまの高校生って本当に忙しく、
特に部活をしている塾生などは、
疲れ果てて塾に来ることもあります。

疲れ果てているために
塾で授業を受けている途中、
ついウトウトすることもあるわけです。

事情は分かっています。
でもだからといって、
「授業中に寝ててもいいよ」
なんて言うことはできない。
我々は「成績を上げる」というミッションを
付託されているのだから。

で、毎年、この時期には
どの講座でも1度は説教するわけですよ。

「授業中に寝るな!」と。

静かに寝ているのだから誰にも迷惑をかけていない、
自分が損しているだけなんだから放っておけばいい、
そういう声があるのは理解しています。

でも、本当にそうでしょうか?
本当に誰にも迷惑をかけていない?
損をしているのは寝ている本人だけ?

誰かが寝ていると、
寝ている人の周囲の人は気にします。
『あの寝ている子、先生に𠮟られるんじゃないか』
『あっ、とうとう突っ伏して寝だした』
『先生、だんだん機嫌が悪くなってる』
って、こういうことを思いながら授業を受けているわけです。
つまり集中できないわけです。

損をしているのは寝ている本人だけ?
起きて真剣に授業を聞いている人の、
集中して授業を受ける権利を奪ってませんか?

コンプライアンスが叫ばれる今の時代、
私たちは寝ている生徒を「殴って」起こすことなどできません。
その瞬間、社会に自分の居る場所はなくなるでしょう。

教室から追い出すこともできません。
教室から追い出して、
「お金を払って受講している生徒の権利を侵害した!」
って訴えられた大手予備校講師の例を知っているからです。

だから寝ている生徒が多い回では
1年に1回ぐらいは
・なぜ授業中に寝てはいけないか
という話をして、自覚を持ってもらう必要があります。

「損をするのが自分だけならいいけど、
実は他人にも損害を与えているんだよ」、と。

AIMの塾生たちは
納得すれば、ちゃんと行動してくれる子たちです。
次の週からは けっこうピシッとしてくれます。

昨日、「高3私大KT国語」の授業で
上記のような説教をしました。

疲れ果てていても、休まずに授業を受けに来てくれる、
その姿勢は大いに評価します。
そういう いわゆる「がんばり屋さん」、大好きです。

でも、やっぱり授業中に寝るのはいけない。
夏の高校野球の全国大会で、
イニングの間に円陣を組んで監督からの指示を聞いたりしますよね。
その時に「疲れているから」といって選手が寝ますか?
また仮に寝ている選手がいたとして、
『疲れてるんだろうから寝かしておいてやろう』
って監督が思いますか?

寝ていて指示を聞いていなかったためにチームが負けたら?
授業中に寝ていたために0.2点差で志望大学に受からなかったら?
想像力を働かせてリスクを回避してください。
そのために いろいろと協力はしますからね。

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