雑感 655

AIMの新ブログ

大学受験フォーラムAIMの代表者の谷口裕亮です。

今朝は格別に寒くなりましたね。
みなさん、風邪などひかないように。
今日も１日、元気に過ごしましょう。

私、阪神タイガースのファンなのですが、
昨日の日本シリーズ、負けてしまって ションボリです。

今年は藤川新監督になって、
リーグ戦は独走して優勝。

コーチ経験もない藤川監督は、
開幕前は いろいろな批判にさらされていました。
前任者の岡田監督のチーム作りを踏襲せず、
チームの改革も行なったため、
それも批判の材料となっていました。

伝統チームの弊害として、
これまで行なってきた「やり方」というものを
なかなか変えられない
というものがあります。

でもね、なかには惰性でやっていること、
必要性を感じながら勇気がなくて変えられないこと、
各種の妨害に遭って なかなか変えられないこと、
そうした「こと」はたくさんあり、
そんな「変えられないこと」が積み重なると
チームは停滞します。
それが暗黒期の阪神だったのではないかと、
そう思うわけです。

会社の経営でも、そうです。
長年の慣習で やっていることも見直し、
変える必要性のあることは変え、
新機軸を打ち出し、
絶えず変革を行なっていかないと
成長が停滞します。

個人でも、そうです。
自分で「これではダメだ」と思いながら
それでもなかなか変えられずにいること、
みんな あるんじゃないかな？

でも、変えることって怖いんですよね。
会社の経営なら、
変えて経営が傾いたらどうしようとか、
社員や株主から批判されるんじゃないかとか、
いろいろなことが頭をよぎるんですよね。

私も小規模な塾の経営者なので、
変えることの怖さを感じることはあります。

しかし逆に、
変えない怖さがあることを知っていますので、
開校当初から「毎年何かを変える」ってことを実行しています。

例えば
保護者の皆様との「保護者面談」。
これを始めるまでも、
保護者の皆様に学期に１回集まっていただいて
いわゆる「保護者会」というものは開催していました。
私の方から一方的に お話しさせていただくという会です。

開校から24年間、
毎学期、この「保護者会」は開催していました。
出席率はだいたい70％〜90％。
出席率は非常に高いものがありました。
そして この「保護者会」で
・お子様のことで相談があれば ご連絡を！
と話していたため、
保護者会の後の２週間ぐらいは、
多くの方から電話などで ご相談をいただいていました。

しかし、
・出席できない方もおられる
・相談があっても気兼ねして相談できない方もおられる
・こちらから一方的に話すだけである
など、気になることもいくつかありました。

そして、コロナ禍です。
集まっていただくことができないので、
カメラに向かって私が喋る動画を撮り、
それをYouTubeにアップして保護者の皆様に見ていただく、
そういうことをやってみました。

70％以上の方に見ていただけたので
これはこれで悪くないとは思ったのですが、
あくまでも映像を見ていただくだけであり、
塾の授業は「対面授業」に固執しているのに
この「保護者会」は「動画」、という点に
強烈な違和感を感じました。

また、動画をアップしてから後の、
保護者の皆様からの相談の電話は激減しました。
同じことを動画で喋っているにも関わらず、です。

コロナも終息に向かい、
このまま「動画」での「保護者会」を続けるか、
対面形式での「保護者会」を再開するか、
悩んでいたときに、
頭の中で、こんなやり取りがありました。

茶髪で言葉遣いの乱暴な天使：
ウェ〜イ！ 個別での「保護者面談」にしたらよくね？
眼鏡で言葉遣いの丁寧な悪魔：
保護者の皆様と個別に対応する時間はあるのでしょうか？
天使：
時間は作るもの、世界は俺のもの、だぜ。
悪魔：
お一人様30分としても35時間、60分なら70時間の時間がかかりますよ。
天使：
時間は作るもの、お前の物は俺のもの、だぜ。
悪魔：
２週間ぐらいで70名もの保護者の皆様と個別で面談するなんて、不効率の極みです。
天使：
効率を求めるならAIにでも経営をやらせとけ！ クソがっ！
悪魔：
な、な、なんですか、その お下品な言葉遣いは。
天使：
人間相手の仕事なんて効率よくできるもんじゃねえよ！
悪魔：
効率を求めずに良い経営などできない。幸之助さんも仰ってましたよ。
天使：
幸之助、Who？ 大臣？
悪魔：
経営の神様と言われた松下幸之助様です。
天使：
なんだ、電球屋じぇねえか。
悪魔：
失敗を恐れるより真剣でないことを恐れなさい。これも幸之助語録です。
天使：
豆知識を披露してるんじゃねえ！
悪魔：
これ以上 仕事を増やしたら身体を壊します。個人面談なんておやめなさい。
これは あなたの お母さんとしての忠告です。
いらないことを考えずに、さ、添削の続きをなさい。
天使：
母としては「個人面談」をしてもらう方がありがたいんじぇねえか？
悪魔：
他人に頼ってはいけません。鑑三さんもそうおっしゃっていました。
天使：
鑑三、Who？ 思想家？
悪魔：
そうです。
天使：
ハハハ、的中。
悪魔：
ともあれ「保護者面談」には大反対でございます。どうか動画の「保護者会」で。
天使：
やるだけやって無理そうなら、「保護者会」に戻せばいいんじゃね。
悪魔：
そういういい加減な対応が、どれだけ信用を毀損するか、分かってますか？
天使：
成功するまで続ければ成功になる。あれ？ いま俺、いいこと言った？
悪魔：
それも幸之助様の お言葉でございます。
天使：
えっ、俺、幸之助レベル？

ってやり取りが頭の中で繰り広げられ、
成功するまで「保護者面談」をやることになりました ← いま、ここ。

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