雑感 657

AIMの新ブログ

大学受験フォーラムAIMの代表者の谷口裕亮です。

とうとう10月も最終日ですね。

11月には私立大学の
いわゆる公募制推薦入試が本格的に始まり、
いわゆる指定校推薦の面接や小論文試験が行なわれます。

明日11月1日から、
私は臨戦態勢に入ります。

臨戦とは言っても、
私自身には「戦う」相手もいないわけですが、
塾生たちが戦ってくるのを黙って見ているわけにはいかず、
とりあえず私も何かと戦わなくてはならないでしょう。

昨日まで、
私は阪神タイガースの一員としてソフトバンクと戦ってましたが、
チームも今年の終戦を迎えましたので、
その戦いは終わりです。

今日10月31日は、とりあえずウイルスと戦い、
明日11月1日からは、ぜひとも何かと戦いたい。

世間では今日は「ハロウィン」と呼ばれる、お祭りらしいです。
私は幼少期、アメリカのニューヨークで育ちました。
だから本場のハロウィンを経験してるんですよね。

アメリカでの私の家では、
母が食べ物に細心の注意を払っており、
合成着色料とかが入った食べ物とかは絶対に禁止。

誕生日のケーキとかも絶対に手作りで、
白砂糖を使わず、
かといって黒砂糖を使うわけでもなく、
缶に入ったミカンの、
ちょっと甘い汁を
甘味として使用していました。

子ども心にも、まずかったです。
まずかったです(2回、言ってみた)。

私は母のことが大好きな男児でしたが、
母が作る おやつは、正直に言って嫌いでした。
そもそも毎日の おやつは、
他のアメリカ人家庭ではケーキとかプリン。
我が家は、野菜スティックでしたからね。

野菜をボリボリ囓りながら、
英語で(その頃は英語しか話せなかった)、
「マミー、明日のおやつはプリンがいい!」
とか言うと、マミーは
「野菜を100回噛むとプリンの味がするから やってみるでござる」
とか言われ、素直に従っていた私を殴ってやりたい。

アメリカ人家庭の子どもたちは、
夕方ぐらいに住宅街を回ってくる移動式アイスクリーム屋の、
ベトベトの青とか紫とかピンクのアイスを食べてるんですが、
我が家ではマミーがそれを買うことを許してくれません。
アイスは「バニラ」以外、食べたことがない。

コカコーラは、骨が溶けるからっていう理由で、
これも禁止でしたし。

そんな私も
6歳でハロウィンデビューを飾ることになりました。
そう、あの目の所をくり抜いた白シーツをかぶって お化けになりすまし、
近所の家を回って
「おらおら〜、ベトベトの色が付いた甘〜いお菓子をくれなかったら家の中で暴れ回るぞ! 場合によっては白砂糖をそのまま出してくださってもよいです」
って脅しながらお菓子を貰うやつですね。

そう、その日はハロウィン当日でした。
ハロウィンデビューを夕方に控えていた私は、
朝から お化けの格好をし、
夕方には食べることができるであろう「ベトベトの色つき菓子」の味を想像し、
「ブルーっ! パープーっ! ピンクっ!」
って、叫んでました。
お化けの格好で。

昼の2時ぐらいには、
『さあ、日が暮れたらベトベトお菓子を頂戴しに行こうか!』と、
『貰えなかったら街を破壊してやるぞ!』と、
そう思いながら、興奮マックス。
お化けの格好で。

昼の3時ぐらいから、ちょっと疲れてきて、
テンション下がり気味。
「ブルー!」の声も若干、元気がありません。
お化けの格好で。

そのときマミーが、
「ひろあき、もしかして熱があるんじゃないの?」
と尋ねてきます。

そう、私は興奮すると、
すごくトイレが近くなると同時に、
すぐに熱を出す子どもだったのです。

そう言われ、
確かに身体が熱く、
元気もなく、
ベトベトお菓子を想像してもテンションが上がらない。

でも『熱が出たら家から出してもらえない』と思い、
「マミー、僕は大丈夫だよ」
と強がりを言いました。
お化けの格好で。

それから30分おきぐらいに母が、
「ほんとに大丈夫なの? ちょっと熱を計りなさい」
って言ってくるので、
『いや、確実に熱、あっから。計ったら最後、ハロウィンデビューできないじゃん』
と思い、
「マミー、僕は元気だよ。熱なんてあるはずないじゃん」
って強弁しました。
お化けの格好で。

夕方の6時に出発です。
『あと10分で出発だぜ! 熱はあってフラフラお化けだけど、ベトベトお菓子を食べたら元気になるぞ』
と思っていると、
マミーが、なぜかサン・トワ・マミーを歌いながら、
「さあ坊や、出かける前に熱だけは計っておきましょうね」
といい、
『やべっ、熱があることがバレる』
と思い、
「僕は お化け。お化けの体温は15度ぐらいだぜ!」
って言った瞬間、吐いた。
お化けの格好で。

子どもってすぐに吐きますよね。
私のハロウィンデビューは幻に終わりました。

翌年の10月31日には日本に帰っていたので、
いまだに本場でのハロウィンデビューは果たしていません。
ベトベトお菓子も、20歳になるまで食べられませんでした。

ハロウィンを迎えるたびに
今は亡きマミーが、
サン・トワ・マミーを歌いながら近づいてくるときの恐怖が甦ってきます。

最近、写真を撮りに行けないのがツラすぎて、
昨夜は仕事帰り、
晩の11時ぐらいに家の近所の、
前々から目をつけていた柿の木を撮ってきました。

夜の撮影だったんですが、
さすが、CANONのEOS R6 Mark2。
画素数を押さえ気味のために夜間撮影には最適。
久しぶりの撮影に、めっちゃ興奮してました。

ただの深夜の柿の木ですが、
深夜でこれだけ鮮やかに撮れるってことに感動です。
さすがCANON。

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